【彦根物語33】
「滋賀大学士魂商才の道を辿る」
山崎一真
(NPO法人彦根景観フォーラム理事長、滋賀大学産業共同研究センター教授)
滋賀大学は建学の精神を「士魂商才」としています。彦根城内にキャンパスを構えることで日常的に士魂を感じ、「近江商人研究」を創設以来の一貫した重要テーマとしていることに現れています。このような滋賀大学の成り立ちと歴史を理解し実感する道程を、画像を通して確認するお話をしました。
JR彦根駅からいろは松までの「導入の道」、佐和口から内堀沿いに本学キャンパスまで進む「士魂の道」、「士魂商才」パビリオンとしての滋賀大学キャンパス、中堀沿いに帰途に着く「士魂商才の道」、これは京橋を経てもとの道に合流する道程で、滋賀大学キャンパスツーリズムと名づけています。
キャンパスパビリオン「士魂商才館」は、緑あふれる庭園キャンパスで、濠を挟んで石垣・城山樹林・天守・西の丸が目に飛び込んできます。近景・中景・遠景のいずれも、品格ある士魂を感じさせます。
この庭園キャンパスの中に、本学歴史の象徴である二つの登録文化財(講堂と陵水会館)と一貫する「近江商人研究」の象徴である附属史料館が、凛として佇んでいます。
「導入の道」「士魂の道」を辿って「士魂商才館」に至り、本学庭園キャンパスを堪能する、城内散策の新しいツーリズムを提唱します。
【キーワード】
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彦根城散策ルート
近江商人研究
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