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カテゴリ:談話室「それぞれの彦根物語」( 107 )

それぞれの彦根物語「彦根あそび博」の発想・仕掛け・企画・実行

それぞれの彦根物語56 
彦根景観フォーラムの400年祭(1)   2008/12/15
                                                リポートE.H 

彦根景観フォーラムが寺子屋力石で開催している談話室「それぞれの彦根物語」では、「400年祭を振り返る」と題して、市民創造事業で自ら手を上げて活躍された人々を紹介してきた。今回は、その最後として、彦根景観フォーラム自身が、自らの「400年祭」を振り返る第1回目である。「彦根遊び博」の発想、仕掛け、企画、実行を会員の皆さんが発表された。
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「450年祭の彦根」からの発想 
 2006年1月、彦根景観フォーラムは、「彦根城築城400年祭」の事業アイデアを会員に募集し、ある会員から「遊び博」の提案を受けた。2006年は「長崎さるく博」というまち歩き博覧会が開催された年だ。「さるく」とは「ぶらぶら歩く」という意味の方言で、長崎ならではの歴史や風物、隠された謎を「さるくガイド」が案内するというもので、これを参考にした企画だった。

 しかし、その発想は、「450年祭の彦根」を考えるという、極めてユニークなものだった。
d0087325_22553888.jpg50年後の彦根はどうなっているだろうかと考えるとき、彦根城は残されても、城下町は消滅していると考えるのが普通だ。事実、わずか数年で芹橋の足軽屋敷や古い商家が壊され、空き地になった。近代和風の傑作建築である和光会館や、近江絹糸、鐘紡などの近代化遺産も跡形もなく消滅した。
 その後には、どんなまちが残るのか。東京や京都に追従しているように思えるが、すでにこれらの都市は限界が見えている。彦根は、彦根らしい独自性を生かした都市を創造すべきだという発想である。


50年後に「なりたい彦根」は?  
 彦根景観フォーラムは、「なりたい彦根」の理想像を「年輪を積み重ねるまち」、「過去とともにある未来の創造」、「過去から未来をつむぐ街」と表現している。これは決して観念的なものではなく、多くの人達の気持ちを確かめた結果だ。モデルは、フランスのシノン、イタリアのボローニア、ドイツのドレスデン。これらの都市は、歴史再生で経済や文化が活性化している「世界遺産ブランド」だ。歴史と文化が、まちなか居住、まちなか観光を促進し、地域経済を支えている。
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 彦根景観フォーラムでは、古くて美しい創造的な生活が営まれる歴史再生都市・彦根をめざして、戦略目標として「世界遺産登録」を設定していた。そこに、世界遺産への第1歩として提案された「彦根遊び博」は、彦根を屋根のない歴史博物館・彦根エコミュージアムにする実験を、市民とともに進めようとする大胆な提案だった。


「彦根あそび博」の仕掛け・企画
 その仕掛けの第1は「見える化」。埋もれている彦根の城下町遺産、近代化遺産を発見し、市民や観光客に見えるように構成する「まちあるきツアー」を実施することだ。
 第2の仕掛けは「心のスイッチを入れる自分化」。市民プロデューサーを募集して養成し、自分事として「まちあるき」を楽しむ創造的な市民を発掘すること。d0087325_2258530.jpg
 これらを通じて、市民創造事業の仕組みをより強化し、市民プロデューサーによって、地元の人しかわからない「通」なまち遊びを作り出し、多くの人が楽しみながら、街の魅力を発見する狙いだった。

 こうして、市民プロデューサー養成講座、市民プロデューサーによる「通」な街歩きコースの開発、4つの古民家などを活用したサテライト・パビリオン(寺子屋力石:それぞれの彦根物語館、埋木舎:井伊直弼青春物語館、七曲がり仏壇店:彦根匠の技館、元風呂屋:石田三成物語館)などが提案されたが、一NPO法人では実行力が不足なのは明らかだった。


企画の修正と実行
 柔軟な議論のなかで、彦根ならではまち遊びの発見を「それぞれの彦根物語」という談話室を開催して取り組み、談話室の話題を再構成し、話題提供者に案内人になってもらって彦根遊び博を開催することになった。
 2006年5月、談話室「それぞれの彦根物語」がスタート。2006年11月23日に「プレ彦根あそび博2006」を3コースで開催。そして、本番の2007年春と秋に「それぞれの彦根物語」の蓄積を活かした11のコースで合計16回のまち歩き博覧会を実施した。
 今から振り返ると、当初の企画の「石田三成物語館」が「戦国丸」として実現していたり、ガイドブックが「彦根歴史散歩」として刊行されるなど、本当に不思議な現象が起こっている。


知恵と善意が集まるNPO

 この日は、「芹川堤の自然と遊ぼう」、「雨壷山の歴史・自然と遊ぼう」、「脇街道・七曲がりで遊ぼう」、「高宮宿で遊ぼう」、「善利組屋敷界隈であそぼう」、「内曲輪・城郭で遊ぼう」、「天寧寺で遊ぼう」、「佐和山周辺で遊ぼう」、「鳥居本宿で遊ぼう」の各コースの概要と写真が参加者からスライドで紹介された。
 どのコースも、詳細にみると会員を含めて多くの人たちの協力で実現していることがわかる。まちあるきの先頭に立って地域の暮らしや歴史、川や植物などをガイドしてくださった方。未公開の社寺や建物、自宅や作業場をみせていただいた人達。さらには、お茶席を設けていただいたり、私蔵の絵画や書を展示していただいたりした。遠くの友人を誘って参加していただいた方もある。これらの人々をつなぎ、丁寧な案内資料を作って「楽しいまちあるき」をプロデュースした会員の皆さんの力も目を見張るものがある。

 なぜ、このようなことが起こるのだろうか。d0087325_2249432.jpg
 その根底には「彦根を愛し、よりよくしたい」という人々の純粋な気持ちがあると思われる。400年祭は、その思いを市民創造事業の公募という仕組みですくい上げた。同じ思いがNPOにも向けられ、多くの人たちの知恵と善意が集まったのだ。
 よくNPOには金はないが知恵があるといわれる。しかし、より正確には、多くの人々の様々な知恵と善意がNPOに集まって、力となり勇気となって行動につながるのではないだろうか。

 「彦根あそび博」最終回は、善利組足軽屋敷を巡るコースとなった。そこで、初めて消滅の危機にあった辻番所・足軽屋敷が公開され、その後、辻番所・足軽屋敷を買い取るトラスト運動へと発展、700万円近くの寄付が集まった。NPOが、市民から「知恵と力と勇気をもらった」ように思えるのだが、どうだろうか。  (By E.H)

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       クラウンブレッド平和堂さんからパンの差し入れをいただいた。
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by machinoeki | 2008-12-21 22:33 | 談話室「それぞれの彦根物語」

寺子屋力石《談話室》それぞれの彦根物語12月号

それぞれの彦根物語 12月号
 「彦根景観フォーラムの400年祭」
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 ひこね街の駅「寺子屋力石」で開催してきました《談話室》「それぞれの彦根物語」。
 2008年は、『彦根城築城400年祭を振り返る』と題して、400年祭の市民自主事業を取上げ、そこで活躍された人たちに、それぞれの物語を披露してもらいました。
 12月は、『400年祭シリーズ』の最後として『NPO法人彦根景観フォーラムの400年祭』をお話します。

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彦根景観フォーラムが主催しました事業は「彦根遊び博」と談話室「それぞれの彦根物語」の二つです。両者には深い関係があることを、予め申し上げておきます。

 55回におよぶ談話室、そしてみなさんと歩いた「彦根遊び博」、これら二つの関係をふり返ってみたいと思います。
 「それぞれの彦根物語」を聞き逃した人、「彦根遊び博」に行きたかったけど行けなかった人も、12月の談話室でお会いしましょう。

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彦根物語56
     平成20年12月13日(土)10:30~12:00
      「NPO法人彦根景観フォーラムの400年祭 
       ―「彦根遊び博」の発想・仕掛け・企画・実行

彦根物語57
      平成20年12月20日(土)10:30~12:00
      「NPO法人彦根景観フォーラムの400年祭 
       ― 談話室「それぞれの彦根物語」での出会い

語り部: NPO法人彦根景観フォーラム会員の皆さん 
コーディネータ: 堀部 栄次(NPO法人彦根景観フォーラム会員)
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by machinoeki | 2008-12-07 19:05 | 談話室「それぞれの彦根物語」

彦根まちなか見聞録7  知恵と力と勇気が集まる商店街

それぞれの彦根物語55「花しょうぶ十二将!汗と涙の奮戦記」
 
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中溝雅士さん(花しょうぶ通り商店街振興組合顧問) 



                      リポート by E・H


人と出逢うために生まれてきた 

 4年前、花しょうぶ通りのある店主が検査入院した。ガンが疑われた。朝夕、病院の窓から街を行き交う自動車の列をただ見るほかなかった。迫りつつあるのかもしれない死を前にして、自分は何のために生まれてきたのかと否応なしに考え続けた。そして、ついに結論に達した。
「人と出逢うために」この世に生まれてきたのだと。
 その話を聞いた中溝さんは、スーッと気持ちが楽になった。そうなんだ、「人と出逢う」ために生まれてきたんだ。
 こんな根源的な深い話と、戦国ブームを当て込んで「石田三成「胆の毒」飴(たんのどくあめ)」をつくり売りだすというブラックユーモアな面が両立しているのが中溝さんだ。
 彼は、「清瀧旅館」のオーナーシェフ。大阪で板前修業をし、30歳で彦根に戻り旅館を継いだ。まだ40歳代前半だが、花しょうぶ通り商店街振興組合前理事長で、数々の修羅場をくぐってきたかのようないぶし銀の迫力、押し出しの強さがある。服装も相当に独特で、「板さん」というより「寅さん」を、私は連想してしまうのだ。
 現在は組合顧問となっているが、自らを「ラッキー顧問」という。この「ラッキー」(ツイている)にも深い人生論的な意味があるのだが、割愛する。


元気な商店街の秘密
 花しょうぶ通り商店街は、彦根市で最も弱小な商店街ながら、「ナイトバザール」や“ものづくり市場「アートフェスタ勝負市」“まちのプラットフォーム「LLPひこね街の駅」設立、「寺子屋力石」「戦国丸」の開店、戦国商店街宣言など、独自な発想で自主的・自発的な振興に汗を流す元気な商店街だ。
その元気の秘密はどこにあるのか、爆笑を連発する中溝さんの話から探ってみた。

 第1に、構成員の世代交代が一挙に進み、すべてが若い世代になって、いわゆる長老が若手のチャレンジにストップをかけるということがなかった点がある。ホームページを作るにも、「それで商店街に客が来るのか!」と長老に反対されて実現できないという愚痴をよく聞いたが、そんなこととは無縁だった。

 第2の要素は「出逢い」だ。滋賀県立大学の柴田教授、滋賀大学の山崎教授など現場の活動を大切にする先生や学生達との出逢いが、活動に広がりと幅を与えた。「しまさこにゃん」というマスコットキャラクターも10年前にある店主が好きで作った「嶋左近の会」の一昨年の例会で、嶋左近のファンだという若い女性が、即興で資料の片隅に描いた絵から生まれた。

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百の愚痴より十の提案、十の提案より一の実行

 第3の要素は、「断わらない。やってみよう」という姿勢だ。花しょうぶ商店街のスローガンは、「百の愚痴より十の提案、十の提案より一の実行」である。
 提案と実行を積み重ねてきた結果、当初「フォトコンテスト」だけだった「しょうぶ市」は、クラフト作家が出展するアートフェスタになり、音楽フェスタになり、400年祭では、商店街の人たち、大学生、保育園児、段ボール紙甲冑づくり教室、しまさこにゃん、いしだみつにゃんのキャラクターが共演する「戦国甲冑劇」が加わった。出逢った人にはインターネットでメールを配信し、多くのマスコミ関係者が注目してくれるようになっている。

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 「花しょうぶに相談したら、なんとか実現できる」という評判から持ち込まれる企画もある。彦根レッド計画「ひこね赤祭」もその一つで、赤い自動車150台を集めて彦根城駐車場を埋め尽くした。中溝さんは、およそ不可能と思われたイベントが成功した達成感から赤いボルボを衝動買いしてしまったという。

 400年祭で実現した「佐和山一夜城復活プロジェクト」に続く佐和山再会劇も11月23日に「義の旗の下に「第二章 友よ!」と題して佐和山で実行される。
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出逢いとやり抜く力がチャンスを拡げる 
 醒めた見方をすれば、これらは商店街イベントの枠を超えている。商店街の利益にもならないことに汗と涙を流す「ばかもの」と「わかもの」と「そともの」のイベントである。しかし、そのことがより大きな機会・チャンスを呼び込んでいるとは言えないだろうか。

 コーディネータの山崎教授は、人との出逢いがチャンスとなるためには、心の中にきちんと準備ができていて、心に響くことが大切だという。また、しゃにむに取り組んでやり抜くことが新たな出逢いを呼び込み、企画を呼び寄せ、チャンスをふくらませていくと強調された。花しょうぶ通りの経過を見ているとその通りだと思う。
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熱いネットワークと巻き込みイベント
 他の商店街との違いとしては、カリスマ的リーダーがいないことだ。中溝さんは、自分のことを「ネジのとれた人間」という。「とにかくやる」という馬力はあるが、調整やブレーキをかけることは苦手なようだ。しかし、「しっかりした人間」「学習塾を夜遅くまで手弁当でやる純な人間」「税金に詳しい人間」などいろいろなタイプの店主「十二将」が、さっと協力してくれる熱いネットワークがある。

 さらに、他の商店街はお客様を集めることに力点をおいて「おもてなし型」イベントになっているが、花しょうぶの場合は、お客様も仲間として一緒にやろうという「巻き込み型」で、一度巻き込まれると、手作りの「汗と涙の人間ドラマ」に感動してしまう。ファンになってしまうのだ。前者を「集客」、後者を「創客」というのだと気づかされた。


ゆるキャラまつり 
 この日は、「ゆるキャラまつりin彦根 キぐルミサミット・2008」の初日で、朝から2万5千人を超える人が「ゆるキャラ」の競演に集まった。花しょうぶ通りにも「いしだみつにゃん」「しまさこにゃん」目当ての人たちがたくさん訪れていた。明日は、この商店街で、ゆるキャラと一緒に大綱引き大会が開かれる。いかにも花しょうぶらしい。
 中溝さんが話している途中にも携帯が鳴り、清瀧旅館に泊まる予定の人が渋滞で彦根インターチェンジから一般道へ入れなくて困っているという連絡が入った。
 こんなことは、400年祭の前には考えられなかった。本当に彦根は変わった。(E・H)
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by machinoeki | 2008-10-28 19:17 | 談話室「それぞれの彦根物語」

彦根見聞録 夢京橋キャッスルロード「過去とともにある未来」

毎回大変な彦根城下町検定試験について

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嶋津慶子 
彦根商店街連盟広報部長 夢京橋商店街振興組合理事



それぞれの彦根物語54 2008.10.11      リポート by E・H氏

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 お話をいただいた嶋津さんは、夢京橋キャッスルロードのブライダルハウス サムシング・フォーの店主。結婚式の貸衣装や演出を手がけている。ウインドウに美しいウエディングドレスが輝くお店に、思わず足を止めてしまう。嶋津さんは、黒の服に小柄な体で、ファッション関係にしてはおしとやかな印象をうける。しかし、彼女が商店街連盟広報部長に就任してからの変化は、激しい嵐のようだ。

内向きから外向き広報へ
 彼女は、「郊外の大型小売店に対抗して商店街にお客様に来てもらうにはどうしたらいいか」を考え、まず商店街広報を改革した。それまでは、会員である商店主を対象とした内向き広報であったものを、外向きに変えた。お客様に訴求できる広報誌とし、45,000部を発行。名前も「あっ!!」と変えた。「あっ!ええもん見つけた!」の略で「ちっちゃな感動」をお客様に提供できる「あきんど」でありたいとの「思い」がこもったネーミングだ。4年前にはじめ、現在までに16号を発行している。

f0017409_17463274.jpg商店街検定から城下町検定へ 
 商店街の店主は、相手を認めずお互いに足を引っ張り合うという問題があった。そこで、考えたのが商店街検定だった。漫才師やコメディアンを呼んで、商店街を歩き、試験をすることでお客様を商店街に呼び、商店街の意思疎通を改善しようとした。
いろいろなクレームがついたが、市民やマスコミは、全国の地域検定ブームにいち早く対応して彦根検定が始まったことを歓迎してくれた。

 そこで、2年目は「城下町検定」に切り替え、彦根史談会、彦根城博物館の協力のもとに実施したが、受験者はたった80人程度だった。姫路検定や明石のたこ検定が2000人台なのにどうして受験者が少ないのか。どうしたら増えるのか。島津さんたちは、「テキストはないのか」という問い合わせをヒントに、彦根城博物館監修で「彦根城下町検定公式テキスト」(1,050円
)をつくった。真っ赤な表紙にひこにゃんがデザインされた「赤本」だ。すると、400人収容の彦根商工会議所の大ホールに入りきれず、2つの会議室を追加するほど受験者が集まった。

 これに気をよくした嶋津さん達は、今年の会場を滋賀大学経済学部の大合併講義室にした。1000人をめざす工夫として、検定対策セミナーを彦根城博物館能舞台で10月18日と11月15日の2回無料で開催する。本番は12月7日午後1時30分から、60分で100問を解き、80%以上正解で合格となる。申し込みはインターネットでも可能。締め切りは11月25日までとなっている。

f0017409_17465790.jpg 秘密の合格術
 客観的にみると、商店街が主催していること、無料であること、合格者にはバッジがもらえるなど、全国の検定にはない特徴がある。参加者で、実際に過去問題を26問やってみた。3択だから決して難しくない。彦根が好きな人なら楽しんで取り組める。セミナーとテキストを参考に実際に彦根の町を歩いてみることをお勧めする。とにかく、合格しなかったからといって彦根に出入り禁止となるわけでもない。無料なんだし、楽しみましょう。

 それでも合格したい人はヤマを張ろう。受験対策セミナーを能舞台でやるのだから、能は出るだろう。井伊直弼関連の質問も必ず出る。嶋津さんのお宅では、ひな祭りは4月3日にしていた。3月3日は桜田門外で藩主井伊直弼が暗殺された日なんだから。こういう特殊な情報はきっと出題されるとみた。

集客の極意
 「本当に彦根の人は燃えません。どうしたらいいのでしょう?」という嶋津さんに応えて、どうしたら受験者を集めることができるか皆で考えた。口火を切ったのはN氏。ふっと謎の笑みを浮かべて「簡単ですよ。事件をおこすことです」と言った。「ひこにゃんだって著作権事件でもめて有名になった。私なら手下に命じて試験問題の捏造疑惑を起こし、新聞沙汰にする。そうしたら話題になって、受験者が押し寄せる。」 これには大爆笑。捏造して何の得になるのかよくわからないが、嶋津さんは「私の美しいイメージに合わない!」と却下。市民や一般の人から試験問題を募集する、城下町検定の名前がかたいので「ひこにゃん検定」にするなどのアイデアが出された。しかし、お客様の行動を認知、行動、リピートと分析する行動科学的手法から見るとN氏の発想は、内容はともかく一種の極意とも言える。

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夢京橋キャッスルロードの夢と現実
 嶋津さんは、観光客でにぎわうキャッスルロードのまちづくりをどう思っているのだろうか。嶋津さんが小学生だった昭和30年代の中ごろから既に本町通の道路拡幅の話はあった。昭和40年12月に本町線の拡張が都市計画で決定された。そして、衰退が著しく進むなか、昭和61年に本格着手。町づくり委員会が設けられ、建物は統一した江戸町屋の外観とするため細かいデザインコードが決められ、まちなみ審査会で厳密な審査がなされた。昭和63年11月一号街区が着工、平成11年5月に全体が完成した。

 本町通りで道路拡張に賛同した68戸のうち商店は38戸にすぎなかった。そして、いまも商店として続いているのは11戸だけである。あとは、商売をやめたりテナント貸しになったりした。都市計画道路の拡張に伴う街区整備は、換地を伴う土地区画整理となるため、一帯の全部の建物を取り壊し新築するか移転しなければならない。一軒でも残したら成立しない仕組みなのだ。夢京橋は「張子のとら」「造りもののテーマパーク」と批判されることもあるが、そうしないと家が建てられなかったのが現実だ。

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過去とともにある未来
 島津さんのかつての町家は、隙間が多くてエアコンをつけても無駄だといわれた。それが新しくなってエアコンも良く効くようになり快適な生活が実現した。反面、「ほっこりとした気分になれる」空間は失われた。「新しい家になってありがたいが、さびしい」と嶋津さんはいう。小さな頃、芹橋に習い事に通っていた彼女は、足軽屋敷の玄関や座敷の空間をよく覚えているという。それらが消えてしまうのは、本当にさびしい。古いものを壊して新しく造るこれまでの街づくりとは少し違う未来があるのではないか。過去を消すのではなく、過去とともにある未来があるのではないか。島津さんはそう語っているように思えてならなかった。



次回の「それぞれの彦根物語55」は10月25日(土)10:30分より
「花しょうぶ十二将!汗と涙の奮戦記」 
   中溝雅士さん(花しょうぶ通り商店街振興組合顧問 前理事長)
 
 数々のイベントを企画し超エンターテイナーの中溝さん。この人のトークをFM彦根で聞いたが、文句なしに面白い。寅さんの2倍面白い。この機会は絶対に逃せません。
 寺子屋力石もルアムのakiさんの手でますます美しく変身中。期待して来てください。
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by machinoeki | 2008-10-13 17:21 | 談話室「それぞれの彦根物語」

彦根まちなか見聞録5  景観10年、風景100年

 生まれ変わった商店街 -四番町スクエア・新しい街への取り組み 

街の駅寺子屋力石「それぞれの彦根物語53」 (2008/10/04)      リポートby E.H氏

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 お話をいただいた四番町スクエア協同組合理事長 中村 繁司さんは、四番町の丸矢旅館のご主人。
 商店街組合の理事長が一般商店主ではなく旅館のご主人とは、少し妙な感じがする。だが、NさんやWさんなど商店街の熱心な役員には、旅館の主人が多い。
 その謎が解けた。旅館は朝・夕は死ぬほど忙しいが、昼間は閑。加えて人扱いがうまい。他の店主は昼間が忙しい。そこで目をつけられるのだ。


30年かかった四番町スクエア
 四番町スクエアは、旧の市場商店街と比べると「生まれ変わった」という表現がぴったりするほど、過去の痕跡を残さずに「新しい街」に変わった。
 最盛期の市場街は、その名のとおり八百屋、魚屋、肉屋、豆腐屋、食堂、和菓子屋などが狭い通りの両側に連なり、道にはみ出して商売をしていた。多くの客で通りはごった返し、魚や肉を焼くいい匂いが漂って、客と店主とのやり取りも楽しかった。

 しかし、昭和50年代になると客は減り、80店を数えた商店街組合も30店に減少した。昭和53年、再開発の協議が始まる。当初は、大型高層の再開発ビルを検討していたという。しかし、背の高い建物は彦根に合わないと断念。夢京橋の江戸風につながるまちとして「大正ロマン」のコンセプトで再開発に着手、平成19年に完成した。実に30年かかったのだ。


年中イベント戦略
 四番町スクエアの店舗は50店に増えたが、構成は大きく変わった。生鮮が減り、飲食が大幅に増えたのだ。岩盤浴、アロマセラピー、エステなどの新サービスも参入、物販ではキャラクターなどのグッズ店が9店となった。これに伴って、旧来の組合員は18に減り、新規組合員が32となった。区画整理事業を機に商売をやめ、テナント貸しになった人も多い。

 中村さんは、こうした新旧の店主たちに、議論や金を出させるだけでなく、イベントで一緒に汗をかく機会を意識的に作っている。そして、若い人たちのアイデアを巧みに取り入れ、「年中イベントの街」を創り出している。
 最大の集約力を誇るスターは、「ひこにゃん」だ。パティオには「ひこにゃん」石像があり、季節ごとにデコレーションされる。「ひこにゃん」イベントは、常に満員だ。
 このほか、彦根景観フォーラムも共催した星空映画祭、パソコン絵画展、草木染展、よさこいソーラン、高宮町で開催されたテント絵画展を誘致、あんどんフェスタ、ストリートミュージックフェスタ、ワンコインでビールが飲めるビールフェスタなど、d0087325_012644.jpg 「年中イベント戦略」がこの街の集客力の大きな秘密であり、店舗構成にもフィットしている。

なお、10月25・26日に開催の「ゆるキャラまつりin彦根」では、当初四番町スクエアで着ぐるみのキャラクターが集まる「キグるミサミット」が予定されていたが、あまりの前評判のよさに来場者を収容しきれなくなり事故がおきる危険性が高いとして、夢京橋の道路を歩行者天国にして開催することになった。


四番町スクエアの強みと心配
 イベント、お洒落、おいしい飲食、エステ、キャラクターグッズなどで、楽しく心地いい時間消費を求めるお客さまの心をとらえた四番町スクエア。観光客だけでなく地元のお客さまもリピートしているのが強みだが、心配事がないわけではない。
 ブームは急に去る。次に何を魅力として打ち出し、息の長いまちづくりに結びつけるのか。長浜の黒壁は3セク単一経営で町なみをまもり、風俗店などの進出を防いでいるが、商業協同組合は、多様性が活力を生む反面、まち全体を考えて結束して行動できるのか。


景観十年、風景百年、風土千年
 実は、四番町の区画整理事業は、旧商店街の半分しか終わっていない。残りをどうするのか? 中村さんは、銀座街へのつながりや世界遺産をめざすまちづくりを視野にいれて、色々と考えている。高宮御門の復元も一つの選択肢に入っている。
 ただ、これからの大規模な再開発事業は、市や土地所有者の負担も大きく、さらにむずかしくなるだろう。より順応的な手法は考えられないのだろうか。

 中村さんは、「景観十年、風景百年、風土は千年」と言った。まちづくりには十年かかる、まちが人や自然になじむには百年かかるという意味だ。こんな「覚悟」をもって活動する店主がいるとは、彦根という街は、なんと素晴らしいのだろう。
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  談話室それぞれの『彦根物語』 
【彦根物語53】
「生まれ変わった商店街 
        四番町スクエア・新しい街への取り組み」  

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中村 繁司
(四番町スクエア協同組合 理事長)




 大正11年第一公設市場として誕生。市場街と親しまれ終戦後の食料難の時代に80店舗に増加。生鮮食品店を中心の小売商店がアーケードの中に軒を連ね、ようはやり活気にみなぎっていました。スーパーの進出で衰退しシャッター街になり30軒に減少。


銀座街とつながるさみしいアーケード風景
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生き残りをかけ、市街地再開発を試みるなど研究を繰り返した末、エリアを2つに分け、先に第1エリアを区画整理し、ゾーン型の商店街に。景観のコンセプトを大正ロマンとし旧の地名を復活して四番町スクエアに名称変更。権利者の従後の土地利用に合わせた換地を行ない平成19年4月にまち開き開催。
新しく開店した店が増え、若い経営者の新しい発想での商店街運営で順調な発展が期待できるのは嬉しいことです。たまたま、築城400年記念祭と開国150年祭が催され、ひこにゃん人気のお陰もあって集客施設の四番町ダイニングをはじめ、2つの駐車場も予想を上回る成績です。

四番町スクエアでも大人気のひこにゃんです。
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夢京橋では早足で歩くのに比べ、ここでは、のんびりと散策してくれます。パティオや広場にアマチュアバンドが演奏に来てくれるなど人気スポットとなりました。
しかし、商店街の残り半分は未整備のままで来街客がここでUターンします。銀座街や花しょうぶ商店街へ街なかを回遊させるには、このエリアの再構築を急がねばなりません。
彦根城の世界遺産登録が論じられています。城だけでなく城下町らしい町並み整備が不可欠です。芹橋の足軽屋敷の保存と連携して、ここに高宮口門の関所があったことを生かしたまちづくりを目指し、今は駐車場になっている映画館跡地で毎年夏の終わりに星空映画祭を催して地域の想いをつないでいます。

高宮口御門跡
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【キーワード】
シャッター街、大正ロマン、ひこにゃん、世界遺産
---------------------------------------------
・シャッター街になってしまったヨ
・思い切りまちを作り変えようカ
・大正ロマンの街づくりダ
・ひこにゃんは大人気ヤ
・夢京橋径由花しょうぶ行きの商店街回遊ルートヲ
・彦根の町を世界遺産に登録しようゼ

次回の「それぞれの彦根物語」は、10月11日(土)10:30~12:00
「毎回大変な彦根城下町検定試験について」
嶋津 慶子さん(彦根商店街連盟広報部長、夢京橋商店街振興組合理事)

どなたでも参加できます。一緒にお話を楽しみましょう。
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by machinoeki | 2008-10-07 19:22 | 談話室「それぞれの彦根物語」

『それぞれの彦根物語』10月号

 ひこね街の駅「寺子屋力石」
《談話室》『それぞれの彦根物語』10月号
 


を開催いたしますのでご案内します。

f0017409_19545520.jpg『それぞれの彦根物語』10月号は久しぶりに、各商店街で活躍されている名物の話し手さんによる最前線の苦しく楽しいリアルなお話です。
まさにそれぞれの商店街、商店主が、それぞれの夢と苦労を重ねながらの奮闘記を熱く語ってくださいます♪
まだ一度も来たことがないあなた!も、おいしいルワムのお茶を飲みながら気楽にお楽しみ下さい、お待ちしています。

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◆NPO法人彦根景観フォーラムでは、ひこね街の駅「寺子屋力石」で、土曜日の午前中に、《談話室》を開いています。
◆「それぞれの彦根物語」を話の種に、みんなで語り合い、彦根での楽しみごとを共有し、より充実した生活につなげようという企画です。

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ひこね街の駅「寺子屋力石」 
《談話室》『それぞれの彦根物語』10月号

【会 場】街の駅「寺子屋力石」
   (彦根市河原2丁目3-6 花しょうぶ通り TEL:0749-27-2810)


【彦根物語53】
平成20年10月4日(土)10:30~12:00

 「生まれ変わった商店街 -四番町スクエア・新しい街への取り組み」
        中村 繁司 (四番町スクエア協同組合 理事長)


(一時はシャッター街となった市場街が姿を変えて四番町スクエアになりました。
今までとは違うお客層をどのようにお迎えするか、常に考え努力しています。
400年祭の時の奮闘記など・・・。)


【彦根物語54】
平成20年10月11日(土)10:30~12:00

    「毎回大変な彦根城下町検定試験について」
     島津 慶子 (彦根商店街連盟 広報部長、夢京橋商店街振興組合 理事)


(彦根商店街連盟では、平成17年から「彦根城下町検定」を実施しています。
試験は彦根の歴史、地理、文化、伝統、行事、食、観光等、彦根全般について出題され100問三択式、60分で行われます。特に、400年祭時には井伊家にまつわる問題を多く出題し、好評を得ました。)


【彦根物語55】
平成20年10月25日(土)10:30~12:00

     「花しょうぶ十二将!汗と涙の奮戦記」
       中溝 雅士 (花しょうぶ通り商店街振興組合 顧問 )


(ふるくてもあたらしい心を持つやさしい街づくり「ふるあたらしい街」を掲げ、弱小 組織ながら力を合わせ「ナイトバザール」や“ものづくり市場「アートフェスタ勝負市」 “まちのプラットフォーム「LLP街の駅構想」など、独自な発想で自主的・自発的な振興を遂行する戦国商店街の400年祭は・・・ 

コーディネータ:山崎一眞
(NPO 法人彦根景観フォーラム理事長、滋賀大学産業共同研究センター教授)



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《談話室》では、どなたでも〔話し手〕になれます。
自薦、他薦を問いません。下記要領でお申込み下さい。
〔話し手〕の申込事項     
1.テーマ 2.概略 3.氏名 4.住所 5.電話番号

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【お知らせ】
下記ホームページにて、平成18年5月から始まりました《談話室》「それぞれの彦根物語」のレポートを公開していますので、ご覧ください。  

滋賀大学産業共同研究センター
     http://www.biwako.shiga-u.ac.jp/jrc/
滋賀大学地域連携センター
     http://www.shiga-u.ac.jp/main.cgi?c=9/9:0
NPO法人彦根景観フォーラム ブログ
     http://hikonekeik.exblog.jp/
ひこね「街の駅」ブログ
     http://machinoeki.exblog.jp/
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主 催:NPO法人彦根景観フォーラム
共 催:滋賀大学産業共同研究センター、滋賀大学地域連携センター

※参加費無料  ※定員:30名
※申込み先:滋賀大学産業共同研究センター
〒522-8522彦根市馬場1-1-1
E-MAIL:jrc@biwako.shiga-u.ac.jp
TEL:0749-27-1141/ FAX:0749-27-1431まで。
(E-MAIL及びFAXによる申込みの場合、受付けた旨の連絡は行いませんが、定員に達した時はお断りの連絡をさせていただきます。)

※お願い:街の駅周辺には、駐車スペースがありませんのでご配慮の程お願いします


滋賀大学産業共同研究センター
522-8522 彦根市馬場1-1-1
e-mail jrc@biwako.shiga-u.ac.jp
Tel 0749-27-1141/Fax 0749-27-1431
URL http://www.biwako.shiga-u.ac.jp/jrc/
LLP(有限責任事業組合)ひこね街の駅
ブログ:http://machinoeki.exblog.jp/
E-Mail:436@machinoeki.info
TEL:27-2810「力石」/27-5058「戦國丸」
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by machinoeki | 2008-10-01 19:48 | 談話室「それぞれの彦根物語」

彦根まちなか見聞録5 見えてきた彦根の地域観光戦略

彦根物語52「400年祭経済調査から見えてきたもの」      
    滋賀大学経済学部准教授 得田 雅章 
     2008年9月20日
                                           リポート by E.H氏
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 得田先生は、計量経済学が専門。
 アメリカの大手証券会社リーマンブラザースの破綻、大手保険会社AIGの公的管理移行などから、日本の金融危機を思い起こす現在ですが、あの金融危機の時代の貨幣供給量と経済指標の変化の関係の検証に取り組む若手の先生です。
 その先生と滋賀大学の山崎教授が、彦根市の委託をうけて、国宝彦根城築城400年祭の経済効果の調査をされた結果、大変おもしろいことがわかってきました。



経済でも大成功の400年祭
 得田先生の調査は、400年祭の期間である平成19年3月21日から11月25日までの250日間に彦根を訪れた観光客がどれだけお金を使ったか、観光客と観光事業者の1300件のアンケートから把握し、そのお金が市内に波及しどの程度潤ったのか、雇われる人はどの程度増えたのか推計したものです。

 調査の結果、観光客数は243万人、観光消費額は174億円、経済波及効果は338億円、雇用創出効果は2,872人となりました。観光消費が地域経済に及ぼす効果は1.95倍となり、波及効果は彦根市のGDPの5%を占めました。
 これは、平成11年から18年の平均に比べて、観光消費額で85億円、波及効果で166億円の増加と、ほぼ倍増です。彦根市のGDPを3%も引き上げたことになり、経済波及効果では3人世帯で45.3万円の増があった計算になります。
 400年祭は、彦根市の経済にとっても大成功だったのです。

観光による経済効果を高める戦略
 この調査自体が観光マーケティングの重要な資料ですが、さらに得田先生は、これで得られた経済モデルを使って、観光振興のポイントを指摘されました。これがとてもおもしろいので紹介しましょう。

 あなたは、彦根市長です。400年祭後は観光客が大幅に減る可能性があります。それに負けないで、経済効果をさらに50億円増やすにはどうしたら良いでしょうか。
 第一は、日帰りの人に宿泊してもらう(宿泊率増加)ケースです。年間140万人の観光客の1割が宿泊客ですが、これを倍増すると50億円の効果が得られます。
 第二のケースは、現状のまま観光客数を増やすことで、176万人と36万人もの増加が必要です。
 第三のケースは、日帰り客の客単価5,200円を500円上げて、人数を166万人と26万人増にすることです。

 宿泊数を倍増するには、ホテルや旅館などへの先行投資が必要ですし、観光客数を大きく増やすには、交通や飲食、公共施設の整備が必要で長期的に取り組むべきことです。
  これに比べると、客単価を上げることは短期的に取り組めるのです。500円でいいから買ってもらえる、魅力的なお土産や食べ物を創造することがいかに重要かがよくわかります。

 さらに、経済波及効果にとって重要なポイントは、観光にかかる本社比率が47%と低いことです。モデルで原材料の市内調達率をあげても、波及効果は上がりません。本社比率を60%に上げることで50億円の効果が上がるのです。彦根で起業する地元ビジネスを増やすことがいかに地域経済にとって重要かがよくわかる結果です。

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ひこにゃんの経済効果d0087325_13354717.jpg
 彦根の超人気キャラクターとなった「ひこにゃん」。
 期間中のひこにゃんグッズの購入額は16.5億円、乗数が1.50と推定して25億円もの経済効果があったと得田先生は見ています。
 さらに、今年になっても彦根への観光客数が大きく減らないのはひこにゃん効果のおかげとも言われています。 データは、ひこにゃんグッズの購買額が、関東から来た人で最も高く、遠距離からひこにゃん目当てに来る人の多いことを示しています。

 ひこにゃんこそ、キャラクター部門の「地域ブランド」第1号ではないでしょうか。
 そして、しまさこにゃん、いしだみつにゃんの「佐和山主従」もいまや大人気です。さらに「おおたににゃんぶ」、滋賀大学の谷口研究室のマスコット「かもんちゃん」も誕生しました。まるで、東京ディズニーランドのようなキャラクターの充実ぶりです。

浮かび上がった彦根観光の弱点
 宿泊客、日帰り客とも、立ち寄ったスポットがお城だけという人の割合が意外に高く、お城とキャッスルロードの2カ所という人が7割近くあります。宿泊する人でさえこのような状況は観光スポット数が足りないという致命的な弱点を示しています。
 仮に、ひこにゃんブームが去れば、どうなるのでしょうか? 泊まっても行く場所がない・・?。

 私はそうは思いません。
 観光は「あご、あし、まくらが高級であればよい」という時代ではなく、「心の満足」の時代なのです。彦根には行く場所は沢山あるのですが、それにふさわしい価値の発見と観光システムの開発がされていないだけなのです。

 参加者の話題もこの点に集中しました。
 観光資源としての琵琶湖と彦根城がリンクできていない。夢京橋、四番町と花しょうぶ通りを結ぶ回遊路ができたら・・。芹川の「けやきみち」も取り入れられないか。もっと自転車を活用できないかなどなど。
 個人的には馬車が巡回すれば素敵と思うのですが、ウィーンやN.Y.で走っている馬車はコストが高く料金も高い、道路に落ちる糞の始末が大変ということでした。世界中を旅した人たちが集まっているんだなあと妙に感心しました。

霧が晴れる「見える化」
 ともかく、観光に関しては様々な意見があるのですが、数量的な裏付けがありませんでした。これで、かなり霧が晴れました。是非、今年も調査を続けて、400年祭後の彦根経済を「見える化」してください。
 それから、われらが「ひこね街の駅・寺子屋力石」のキャラクター「しまさこにゃん」、「いしだみつにゃん」も、ますます大活躍します。
 もう、彦根のコンテンツ戦略から目が離せません。 (By E.H)
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次回は、10月4日(土)10:30~
「生まれ変わった商店街 -四番町スクエア・新しい街への取り組み」
 四番町スクエア協同組合理事長 中村 繁司さんの奮闘の物語です。

どなたでも参加できます。ルアムのおいしい紅茶やチャイを飲みながら、一緒に楽しみましょう。


【彦根物語52】
 「400年祭経済効果からみえてきたもの」  

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得田 雅章
(滋賀大学経済学部准教授)





集客効果やゆるキャラ“ひこにゃん”のブレーク等、「国宝・彦根城築城400年祭」は近年の彦根観光に大きなインパクトを残しました。
この400年祭にあわせて執り行われた、本格的な観光消費動向並びに経済波及効果調査は彦根市として初の試みでありました。そして、その一翼を担うことができたのは、「研究者として、また彦根市民として微力ながら貢献できた!」という喜びに満ちたものでした。
共同研究者としてご指導いただいた山﨑教授、事務方のこまごまとした手続きを全てお任せした畑中さん、データ提供や調査地点確保に尽力いただいた市の担当者の皆さん、そして調査員として多くの観光客に接してくれたアルバイト学生諸君、これらの方々は私にとってまさに天佑でありました。本調査を通じ、彼らと知り合えたことは、私の研究生活にとっての大きな財産となるでしょう。
今回は私のそうした「彦根物語」を披露させていただきました。図らずも、多くの参加者に興味を持っていただき、たくさんの真摯なご質問を受けることができました。感謝、感謝です。

■「四番町スクエア」アンケート調査会場
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■「彦根城表門」アンケート調査会場
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■「いろは松駐車場」アンケート調査会場
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【キーワード】
彦根城  400年祭  ゆるキャラ  ひこにゃん  彦根観光 
産業共同研究センター  アンケート調査  経済波及効果
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by machinoeki | 2008-10-01 19:29 | 談話室「それぞれの彦根物語」

彦根まちなか見聞録4 『パン屋のおっちゃんは、熱血アートプロデューサー』

 『それぞれの彦根物語』  
                                          リポートby E.H
 【彦根物語51】平成20 年9 月13 日(土)10:30~12:00
「県内の芸術家さんとの出会い ― 高宮町蝸牛会アート展について」
馬場 貞二 (クラウンブレッド平和堂
) 


アート展を開催することによって県内の芸術家さんの作品を紹介するとともに、高宮町を訪れた人達に町並みを歩いていただき、高宮の風と空気と水を肌で感じていただきたいという思いです。また、テント地に作家さんや園児・学生等に絵や書を描いていただき展示しています。


それぞれの彦根物語 
 9月13日(土)は、「県内の芸術家さんとの出会い 高宮町蝸牛会アート展について」だった。
 いつもどおり10時20分頃に「寺子屋力石」に行くと、入り口前に大きな「ひこにゃん」の立看板が出され、そのまわりに人があふれていた。通りの反対側の軒先にも6人ほどの人が立って熱心に話している。
 中に入ると、また「ひこにゃん」看板、壁面には大きなテント絵と「若鮎」と書いた大墨書。混雑しているため立ち止まっていると、すぐに威勢のよい声がとんできて、「スタッフさん、名簿に記入してもらって!」。女性スタッフに促されて住所、氏名を記入した。次回のアート展の案内を送っていただけるという。
 「アートだから」とスマートなイメージを持っていたのがみごとに裏切られた。この演出、顧客管理はイベント・プロデューサーのものだ。


d0087325_1446314.jpg11年続く町の手作りアート展
 馬場貞二さんは、彦根市高宮町の「クラウンブレッド平和堂」の店主。400年祭では、「ひこにゃん」を手書きした特大パンを販売して話題を呼んだが、その普通の「パン屋のおっちゃん」が、実は、高宮町全体を巻き込んだ現代アート展「蝸牛会アート展」のプロデューサーだったのだ。

 高宮町蝸牛会の活動が始まったのは平成9年度の福山聖子風景画展から。蝸牛とは「かたつむり」のことで、現代アートとは不釣り合いな感じがするが、由来は不明だ。

 事の発端は、細密な線で古民家を描く福島さんが、古い蔵の残る宿場町の高宮町でスケッチをしては、馬場さんの店でパンを少しづつ買って帰ったことから。「パンがおいしい」と福島さんからほめられた馬場さんは、たちまち彼女の大ファンになり、彼女の絵画展をお寺で開催する。会場で来場者にパンを無料で配ったら150個のパンがたちまちなくなった。

 「高宮町の人たちはこれほど芸術に飢えているのか」と感じた馬場さんは、平成11年に再び福島さんの絵画展、蓮渓円誠のからくり玩具展、渋谷章の獅子舞写真展を開催する。以後、絵画、書、陶芸、藍染、生け花、ガラス工芸、タペストリー、絹衣、木工、三線、よし笛、テント壁画とジャンルを変えつつ、毎年開催し、平成20年度で11回を迎えた。

遠いアート、近いアート 
 会場は、高宮地域文化センター、徳性禅寺、高宮小学校と広がって、大きなテントに絵画や墨書を描いたテント展は全長170m。著名な作家だけでなく、小中高校の美術部、幼稚園や保育園、市民グループ、個人や家族が、43枚を描いた。
 さらに、力石で上映されたDVDでは、ライブイベントとして岩村哲士が実際に絵を描く姿が映し出された。生命をつなぐ「いきもの」の力があふれる絵と、それを描く作家の創作の力あふれる姿を高校生と思われる人たちが大勢で、間近に、熱心に見ていた。

 いわゆる美術館で開かれる美術展ではあり得ない特徴である。前者を「遠いアート」と呼ぶなら、これは「近いアート」だ。地域の人々が自ら主催し、暮らしの中で生きる楽しみを見いだし、暮らしを楽しむ、普通の人が普通に参加し、楽しむことのできるアートだ。
 こんな力強い手作りアート展をプロデュースする馬場さんとスタッフはどんな人たちなんだろう? 俄然、興味がわいた。
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すごいパン屋のおっちゃん、おばちゃん 
 これだけのアート展を毎年開くと資金が心配になる。
 いくら手作りとはいえ、チラシの印刷やテント地などの材料だけで50万円、全体では100万円ぐらいかかるそうだ。入場無料だから寄付集めも大変で、地域の商店や大手企業の工場に協賛してもらう。さらに、安い報酬しか払えないため作家の招聘も大変で、馬場さんは商売そっちのけで、何度も足を運んでいるらしい。

 まわりの人によると、馬場さんは「熱意と思いこみ」の人で、自分たちは必ずできると信じて私利私欲を超えて行動する。その人柄と行動力が多くの人に感動を与え、活動に巻き込まれていくという。馬場さんのような「アホの旗振り」がいなければ何も変わらないと参加者の一人は表現された。「アホ」とは、「自分の得にならないのに」という意味だ。

 馬場さん自身も「迷ったときは、損得よりも善悪を考える」ことを信念にしていると述べられたが、力石に来た人たちは、一様に「奥さんが偉い」という。後で判ったが、奥さんもスタッフの1人として力石に来ておられた。その奥さんを前にして、みんなが「支える奥さんが偉い」というのだから、よほどすごいのだろう。

スタッフも市民作家もすごい 
 ところが、すごい人はこれだけではなかった。
 元教員で80歳近い方が企業の相談役としてアート展を支えていたり、地域の企業を定年退職後ビデオ映像づくりに取り組んでNHKの全国ビデオ映像大賞に応募し3位に入った人がアート展の記録を担当したりと、多士済々。

 そんな人たちが9時前に力石に来て、10時半からの準備をしていたのだ。「ひこにゃんパン」も用意されていた。みんなで切り分けていただいたが、なつかしいカステラパンで、柔らかい生地にクリームがおいしい。注文すれば作ってもらえるそうだ。
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アートによるまちづくり 
 最後に、コーディネーターの山崎滋賀大学教授が、アートによるまちづくりを紹介された。一昔前まで「まちづくり」は、建築や都市計画などの土木建設分野が主役だったが、近年は、文化や芸術、教育などが「まちづくり」の主役になっている。
 アートは人を活性化し、創造によって地域を再生する力を持っている。「創造都市」には多くの人が集まる。世界的に有名な例は、スペインのビルバオで、鉄鋼業の衰退でさびれた都市を再生するため、芸術家を町に住まわせて作品を発表させる「アーティスト・イン・レジデンス」が進められた。アートのもつ可能性は大きい。是非、アーティストが住む町にしようと締めくくられた。
                                            (By E.H)
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それぞれの彦根物語52
 来週、9月20日(土)は、滋賀大学経済学部 得田雅章准教授の登場です。
 「400年祭経済調査からみえてきたもの」  
400年祭で彦根は大きく変わりました。市民に自信が生まれたように思います。
では、経済調査では何が見えてきたのでしょうか。得田先生、期待しています。
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by machinoeki | 2008-09-15 22:45 | 談話室「それぞれの彦根物語」

彦根見聞録 『おいしい400年祭、おいしい彦根』

 『それぞれの彦根物語』                                                                              リポート by E.H      【彦根物語50】平成20 年9 月 6 日(土)10:30~12:00
「「井伊直弼・大老料理の再現」
小島 盛義 (滋賀大学彦根地区生活協同組合店長)
 



汲んでも汲んでも次々に湧きいづる「物語の泉」。
今回は、「それぞれの彦根物語」が始まった頃は思いもしなかった50回目。市民の物語が、ここまで豊かで、尽きることなく続くとは想像もできませんでした。
 まだまだ、素敵な人、感動の物語が眠っているに違いありません。

d0087325_14372224.jpg 井伊直弼・大老料理の再現 
 記念すべき50回目の主人公は、滋賀大学彦根地区生活環境組合 店長 小島盛義さん。
 小島さん達は、彦根城築城400年祭滋賀大学協賛事業として、井伊直弼直筆の献立に基づき、幕閣をもてなした「大老料理」を復活し、2007年11月1日、経済学部講堂を彦根藩邸に見立てて、市民ら100名を招待し、料理とお茶と琴でもてなしました。

  「大学生協がなぜ、大老料理を?」と思いますが、実は伏線がありました。小島さん達生協の職員は、学生が朝食に関心を持たないことに強い懸念を抱いていました。同時に、全国各地から集まった学生の多くが、地域と無関係で「彦根に来て良かった」という実感を持たないことにも強い問題意識を持っていたのです。


 立ち話から大老料理が復活

 どうしたらいいのだろうと考えあぐねた小島さんは、ある教授と立ち話をします。すると、その教授は、「そういえば、20年くらい前に、井伊直弼の料理を食べたことがある。資料を探してみる。」と、私から見ればとんでもない事を言い出します。おそらく小島さんもそう思ったでしょうが、教授の方が一枚上でした。翌日には、献立表が届きます。
 ここからが小島さん達の偉いところで、200年1月に、その献立を再現して学生達に試食させ、おいしいという評価を得ます。しかし、原材料だけで1500円、売価は2500円~3000円もする料理を、学生に出すのはやはり無理でした。当然ストップします。
 でも、実行した成果は、みごとに400年祭で復活します。まさに「復活・大老料理」の復活です。
 
衣装も茶器も 思いは伝わる
 おもしろかったのは、このイベントで、学長に井伊直弼に扮してもらおうとしたのですが、衣装がありません。商店街の人に相談したら東映太秦映画村につないでくれて、ついに井伊家の家紋までそろいます。茶道部の協力をえてお茶を出そうと考えますが、100名分の茶器はとてもありません。これも商店街の人に相談したら、快く貸してもらえました。
 困ってもあきらめないで、いろいろな人に相談すればいいんですね。心が暖かくなる話です。


食べてみなくてはわからないこの味を、再び
 大老料理を試食しました。どれもおいしくて、小島さんの話を聞くのも食べながらです。
「いり鶏」は、薄味でヘルシーで女性に人気でした。「鯛の皮付き さんしょ」は、鯛の皮付き切り身を直火であぶって塩味と山椒でぴりっとした味。「赤味噌・魚田青串」は、サンマを素焼きにして、赤味噌をのせ田楽にしたもので、食べたことのないおいしさ。「塩むし きす」は、塩を打って蒸したキスで、栗の甘煮と合わせると本当においしいだろうなと思わせます。
 実は、大老料理が味わえる機会がもう一度あります。2009年3月1日、滋賀大学にて開催予定の「ひこね開国フェスタ」。今回はなかった「鴨、大根おろし」もあるフルセットです。絶対参加します。
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おいしい彦根 
 こういう「彦根物語」もいいですね。これまで食物、飲物の話はあまり出てこなかったのですが、それも不思議ですよね。 「400年祭シリーズ」が終わったら、「おいしい彦根シリーズ」はどうでしょうか? 
 えっ!来週の彦根物語も「おいしい」?  でも、来週は、9月13日(土)10時半から
「県内の芸術家さんとの出会い  -高宮町蝸牛会アート展について」 馬場 貞二(クラウンブレッド平和堂)さんですよ。 ああっ!「ひこにゃんパン」だ!

多賀「里の駅」シンポジウム 
 もうひとつ、おいしいイベントを紹介します。
 9月28日(日) 第1回多賀「里の駅」シンポジウム を開催します。
 11時から「そばの花鑑賞会と新米での食事会」を多賀町一円地区で。参加費は1500円。そのあと14時から築250年といわれ、井伊直弼も泊まった「一圓邸」で、「一圓邸内覧会と多賀「里の駅」のめざすもの」と題したシンポジウム(参加無料)を開催します。
 多賀はそばの栽培面積では県内第1位です。その多賀そばや有機農業などで地域活性化に取り組む「多賀クラブ」と彦根景観フォーラムの共催です。ぜひ参加してください。
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by machinoeki | 2008-09-11 18:30 | 談話室「それぞれの彦根物語」

それぞれの彦根物語9月号御案内

ひこね街の駅「寺子屋力石」《談話室》それぞれの彦根物語

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会 場】ひこね街の駅「寺子屋力石」
(彦根市河原2 丁目3-6 花しょうぶ通り TEL:0749-27-2810)


NPO 法人彦根景観フォーラムでは、ひこね街の駅「寺子屋力石」で、土曜日の午前中に、《談話室》を開いています。
「それぞれの彦根物語」を話の種に、みんなで語り合い、彦根での楽しみごとを共有し、より充実した生活につなげようという企画です。

主 催:NPO法人彦根景観フォーラム 共 催:滋賀大学産業共同研究センター・滋賀大学地域連携センター
後 援:彦根市、彦根商工会議所、(社)彦根観光協会、彦根商店街連盟

※参加費無料 ※定員:30名
※お願い:会場周辺には、駐車スペースがありませんのでご配慮の程お願いします。



【彦根物語50】平成20 年9 月 6 日(土)10:30~12:00
「井伊直弼・大老料理の再現」

小島 盛義 (滋賀大学彦根地区生活協同組合店長)

滋賀大学彦根地区生協では、400 年祭の協賛事業として、昨年の11 月1 日に、大老自筆の献立をもとに材料・調理方法などを推測して再現した料理を、市民のみなさんに食べて頂きました。広報後3 日で予約が一杯になるほどの盛況ぶりでした。



【彦根物語51】平成20 年9 月13 日(土)10:30~12:00
「県内の芸術家さんとの出会い ― 高宮町蝸牛会アート展について」
馬場 貞二 (クラウンブレッド平和堂)


アート展を開催することによって県内の芸術家さんの作品を紹介するとともに、高宮町を訪
れた人達に町並みを歩いていただき、高宮の風と空気と水を肌で感じていただきたいという思
いです。また、テント地に作家さんや園児・学生等に絵や書を描いていただき展示しています。



【彦根物語52】平成20 年9 月20 日(土)10:30~12:00
「400 年祭経済調査からみえてきたもの」
得田 雅章 (滋賀大学経済学部准教授)


滋賀大学産業共同研究センターでは、400 年祭の経済効果について、今年3 月『彦根城築城400 年祭経済効果測定調査報告書』として発表し、多くの新聞テレビで報道されました。
その調査の中心人物、経済学者得田先生の登場です。



コーディネータ:山﨑 一眞
NPO 法人彦根景観フォーラム理事長、滋賀大学産業共同研究センター教授



どなたでも〔話し手〕になれます。自薦、他薦を問いません。下記要領でお申込み下さい。
〔話し手〕 の申し込み事項 ①テーマ ②概略 ③氏名 ④住所 ⑤電話番号
申し込み先: 滋賀大学産業共同研究センター 〒522-8522 彦根市馬場1-1-1
E-MAIL:jrc@biwako.shiga-u.ac.jp
TEL:0749-27-1141 / FAX:0749-27-1431
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by machinoeki | 2008-09-04 15:31 | 談話室「それぞれの彦根物語」