『2008関ヶ原合戦祭り』さこみつハイライトフォトレポート
今年は関ヶ原町町制80周年記念の大イベント!天下分け目の戦いをリアルな古戦場で再現する「関ケ原合戦祭り」が18、19の両日、関ケ原町の笹尾山などで開かれ、全国の戦国ファンが詰めかけた。やはり昨今の義の武将ブームを反映し、晴天にも恵まれ予想以上の全国からの来場者に溢れる各会場でした。特に圧倒的に若い女性の姿が目立ち、周辺の宿泊施設は早くから満杯で名古屋や京都に宿をとる事態だとか・・・
うーむっ・・三成恐るべし!
さて日曜日にはメインイベントの関ヶ原合戦絵巻が正午からスタート!全国から集まった戦国ファンら約130人が「布陣パフォーマンス」「全軍武者行列」、群集劇「義の人・三成-運命の関ケ原決戦」の3部作で熱い合戦模様を再現!プロの役者さんに混じり全国から公募で集まった素人役者の約80人も、東西各隊の甲冑(かっちゅう)に身を包んで奮闘した!!!
まず笹尾山会場で出陣式をした石田三成、島左近、大谷吉継や徳川家康などが東西9隊に分かれて、大のぼりや背旗をはためかせ、町役場近くの陣場野会場を晴天の秋空の下を勇ましく行軍。陣場野会場では、東西両軍が向かい合って布陣し対峙!実戦さながらの迫力ある各隊の鉄砲隊の轟音の中で朝もやの合戦の始まりから西軍敗走を経て石田三成の斬首までを、殺陣や生演奏、語りを交えた迫力ある群集劇で描いた。
ハイライトシーン!大谷吉継の自刃の場面や蒲生・左近の討死、島津の敵中突破での豊久の壮絶な討死におもわず涙を流す女性ファンも多くいたようだ。
戦で負けても人気は断然西軍勝利!
今年の合戦祭りのもうひとつのハイライト!小和田哲男氏(静岡大学教授)の記念講演、『義の人・石田三成』の満場の会場でのお話からもその一端が垣間見えます・・・
「最近、政治家も企業も利益最優先で、自分さえ良ければ他人が迷惑しようとどうなろうと知ったこっちゃない!って、事例が多いですよね!?・・
石田三成は関ヶ原で敗れて、徳川政権になって以降は豊臣家を滅亡させた「逆臣」という汚名を着せられて今日まで悪者扱いされておりました。
でも、それは大間違いで三成は領民のために『仁政』を行ってきたのです。
関ヶ原の合戦の後、佐和山城を攻め落とした徳川方は城内に置かれていた調度品などがあまりに質素だったことに驚いたんだそうです。
三成は領民から搾取してまで贅沢をしたいとは思わなかったのです。」
※石田地蔵(彦根左近の会「彦根と左近」~)
『大一 大万 大吉』・・・義の為に不利を承知で背筋を伸ばして命を懸ける!
400年の時を越えて、今まさに『義の人・石田三成』の名誉復活を多くの家臣団と共に目の当たりにした感激の一日でした。
三成、左近、吉継、為弘・・やはり真の勝者は結局貴方達なのかもしれません!!!
合掌
石田三成陣
大谷吉継陣
島津義弘陣
徳川家康本陣
細川忠興陣
嶋左近隊
石田三成、蒲生郷舎隊
悩む?小早川秀秋隊
合戦の狼煙か?・・・
愈々じゃ!輿をもて!
西軍イザ!決戦!!!
嶋隊VS黒田隊
かかれー!おーっ!
「西軍かかれー」
「左近!かかれー」
「殿!お任せあれ!」
「今度は勝てた!義の勝利じゃ!」
全国の我が義の家臣団!天晴れなリ!祝着至極♪礼を謂うかたじけな~い♪