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築城400年祭《談話室》 それぞれの彦根物語 2006.12.09

【彦根物語23】
 「画家パーソンズが日本に見ようとしたもの」     

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谷田 博幸
(滋賀大学教育学部教授、英国ヴィクトリア朝美術史)

 

画家アルフレッド・パーソンズ(1847-1920)は、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、蒸気耕運機が跋扈し、荒廃の度を増していく農村の現実に背を向けるように、終始昔ながらの時間が止まったかのような長閑な田園風景を描き続けた英国水彩画の大家です。
そのかれが1892年(明治25)年の日本旅行の際、五月半ばから約一ヶ月間、彦根(楽々亭、天寧寺)に滞在し、風景を中心に十数点の作品を描いています。彦根滞在中の作品はその後の日本の水彩画の隆盛に少なからぬ影響を及ぼすことになるのですが、談話室では特にかれの日本訪問の目的が英国ではとうに喪われてしまった長閑な田園風景が今なお現実に温存されている国日本を一目見、絵に描きたいという宿願の達成にあったこと、またとりわけ彦根がそのかれの望みを叶えさせてくれが格別の場であり、彦根での日々、彦根の人々との交流がかれにとって最も深く日本の心に触れ得た日本滞在中のまさにハイライトであったことをお話させて頂きました。

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アルフレッド・パーソンズ(写真)1897年頃
日本訪問から5年後、RA准会員に選ばれた頃




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〈パーソンズ〉楽々亭の池、彦根 1892

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〈パーソンズ〉天寧寺の躑躅 1892





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アルカディアニズム
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『日本印象記』
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高木喜三郎
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by machinoeki | 2006-12-09 17:14 | 談話室「それぞれの彦根物語」
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