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《談話室67》それぞれの彦根物語2009.9.12

【彦根物語67】
 「ふるさと絵屏風をつくる 絵解き近江八坂図」      

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上田 洋平
(滋賀県立大学地域づくり教育研究センター
近江環人地域再生学座研究員者)

 



 「ふるさと絵屏風」は、地域に生きる人々の暮らしの記憶を、その時代を生きた人びとの「五感体験」データや語りをもとに、地域の皆で力をあわせて一枚の絵として表現するものです。絵図の制作や完成した絵の「絵解き」などを通じて、地域の歴史・文化を記録継承し、人びとのふるさと意識を高めることを目指す「地元学」的運動の中で活用します。現在、県内では二十以上の集落で絵屏風を作り、あるいは、それに向けた取り組みを進めています。彦根の八坂町でも絵屏風を作りました。この絵の中には、飲み水確保や炊事洗濯から、漁業、ラッキョウ作り、遊び、夕涼みの語らいまで、まさに人々の生活の場そのものであった琵琶湖の浜の様子を中心に、高度経済成長以前、自然のめぐみ、人のめぐみ、歴史のめぐみといった地域のめぐみをめぐりあわせて織り上げられた八坂の暮らしと文化が描かれています。
 私は、人には頭に溜め込むような「知識」だけでなく、日々の行為の積み重ねを通じて身体の奥底に刻み込まれた「身識」があると考えていて、「ふるさと絵屏風」の取り組みによって、地域に関する「身識」を引き出し受け継ぎ伝えたいと思っています。ただ記録・保存し伝えるだけではありません。茂木健一郎氏が「記憶は育つ」と言っています。これに倣って私は「ふるさと絵屏風」の取り組みによって、「地域の記憶を地域の皆で育てる」活動を展開していこうと考えています。「知恵・ワザ・文化の地産地消」などとも言っています。

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聞き取り調査(南比良・大津)


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構想を練る(南比良・大津) 

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近江八坂図、2009、岡村康臣画 


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我がことが描かれている(南比良・大津)

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絵解きは大盛況(南比良・大津)

d0087325_17543394.jpgミニチュアを作成して頒布・活用も

【キーワード】
ふるさと絵屏風、絵解き、五感体験、地域の歴史・文化の継承、地元学、
高度経済成長以前の暮らし、
自然・人・歴史のめぐみ、身識、
地域の記憶を育てる、
知恵・ワザ・文化の地産地消
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by machinoeki | 2009-12-14 17:58 | 談話室「それぞれの彦根物語」
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